自然保護ボランティアとは?初めて参加する前に知っておきたいこと

自然環境の悪化や生物多様性の危機が叫ばれる今、「何か行動を起こしたい」と感じている人も多いと思います。
その中でも、気軽に第一歩を踏み出せる方法のひとつが「自然保護ボランティア」への参加です。自然環境の保全や、保護を目的として無償で活動する自然保護ボランティアには、清掃活動、植樹活動、外来種駆除、里山保全、野生動物保護活動など様々な活動があります。
自然保護ボランティアとは
自然保護ボランティアとは、森林や海岸、河川、湿地、里山などの自然環境を守り育てるために、自発的に行われる活動です。専門的な知識や資格がなくても参加できます。
- 森林
- 河川
- 湿地
- 里山
活動内容
活動内容はゴミ拾いなどの清掃活動、植樹、外来種駆除、生物調査など地域や団体によって多岐にわたります。
- ゴミ拾いなどの清掃活動
- 植樹
- 外来駆除
- 生物調査
近年では地球温暖化や自然災害への関心が高まり、若年層や親子での参加も増えています。体験や学びを通じて、自然の大切さを伝える教育の場としても注目されつつあります。
どんな人が参加している?
自然保護ボランティアには、学生や社会人、定年後のシニア層から子ども連れの家族まで、幅広い世代が自分のペースに合わせて活動しています。自然保護ボランティアは、そのほとんどが特別なスキルを求められるわけではないため、初心者でも気後れせずに参加できる事でしょう。
参加理由
参加理由は社会貢献への意欲や自己成長への期待、人との交流、大学などの学びの延長、学生の場合は就職活動へのアピールなどもあります。自然が好きな人が集まり、同じ目的をもって活動するので、価値観の近い人との繋がりや交流を楽しみに参加している人も少なくありません。
また、子どもに自然の大切さや命の尊さを伝える教育機会としても活用できることから、家族で継続的に参加するきっかけにもなります。
主な活動内容と場所
自然保護ボランティアの活動場所は、都市部の公園から郊外の山林、沿岸部と幅広く存在しています。遠く離れた場所だけではなく、自分が住んでいる地域でも、調べてみると意外と身近な場所でボランティア活動を見つけられるかもしれません。
インターネットのボランティア情報サイトや、お住いの地域のボランティアセンターで情報を収集することがおすすめです。各市町村の公式ホームページでは、地域で行われている自然保護活動やボランティアの募集情報が掲載されていることがありますので、「〇〇県(市区町村) 自然保護 ボランティア」のようなキーワードの組み合わせで検索すると見つけやすくなります。地域はもちろん、環境省が関連する情報サイトも活用してみましょう。
初めて参加する際の準備
自然保護ボランティアは基本的に野外での活動となるため、服装や持ち物には事前の準備が必要です。
服装・持ち物
動きやすく汚れてもよい服装を選びましょう。長袖・長ズボン・帽子は、日焼けや虫刺されの予防にもなります。足元は滑りにくくて丈夫な運動靴や登山靴が推奨されます。軍手やタオル、飲み物、雨具なども必需品です。夏場は熱中症予防のため、こまめな水分補給と休憩も意識するようにしましょう。
活動申込み
活動申込みには事前登録が必要なケースもあるので、余裕をもって探す事や、活動前の説明会やオリエンテーションへが行われていれば参加するのもいいでしょう。
ボランティアだから無料とは限らない
多くの団体ではボランティア保険への加入が義務付けられており、参加費としてボランティア保険料やその他の支払いが必要な場合があります。万が一のけがや事故に備え、参加前に案内をよく確認しておくことが大切です。不明点は事前に問い合わせておくと安心です。
自然保護ボランティアは、環境を守る行動の第一歩として気軽に参加できる活動です。体験を重ねるうちに、自然保護のために自分ができることや、無理なく参加できる自身のペースもつかめてくるでしょう。