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世界の国立公園~オセアニアの国立公園の魅力~

世界の国立公園~オセアニアの国立公園の魅力~

オセアニアの国立公園

オセアニアは、オーストラリア、ニュージーランド、そして太平洋に浮かぶ多数の島々を含む地域であり、気候帯や地形が大きく異なるため、国立公園も多様な自然環境を有しています。オーストラリアやニュージーランドを中心に数多くの国立公園が設立されており、その中でも1879年に誕生したロイヤル国立公園は、オーストラリアで最初の国立公園であると同時に、世界で2番目に古い国立公園として知られています。

オセアニアの国立公園は、自然景観の保護だけでなく、先住民文化の継承や保護とも深く関わっています。また、世界遺産として重複指定されている公園も数多く存在し、国際的にも高い評価を受けています。さらに、オセアニアには固有種が非常に多く、カンガルーやコアラ、ニュージーランドのキーウィといった独自の進化を遂げた野生動物が暮らしており、これらの生態系を守ることもオセアニアの国立公園の重要な役割です。

日本とオセアニアの国立公園の違い

オセアニアには、世界的に見ても早い時期に国立公園が設立された歴史があります。オーストラリアでは1879年に世界で2番目となるロイヤル国立公園が誕生し、ニュージーランドでも1887年にトンガリロ国立公園が設立されました。これらは自然保護の先進的な取り組みとして国際的にも注目されています。

また、オセアニアの国立公園は先住民族との関わりが深いことも大きな特徴です。先住民から寄贈された土地を基盤に設立されたり、先住民団体と共同で管理されている公園も存在します。これは、日本の国立公園にはあまり見られない独自の側面です。

さらに土地所有の面でも違いがあります。日本の国立公園は民有地が多く含まれるのに対し、オーストラリアやニュージーランドの国立公園の多くは国や州による公有地として管理されています。

オセアニアを代表する国立公園

オセアニアには、世界遺産に登録された壮大な自然や、先住民文化と深く結びついた国立公園が数多く存在します。オーストラリアのカカドゥ国立公園、ニュージーランドのトンガリロ国立公園やフィヨルドランド国立公園は、その代表例です。サンゴ礁、熱帯雨林、火山、氷河といった多様な自然環境が広がり、固有の野生動物が生息するオセアニに設立された国立公園は、観光地としてだけでなく、地球規模での自然保護の観点からも大きな意義を持っています。

オーストラリア

カカドゥ国立公園

カカドゥ国立公園はオーストラリア最大の国立公園です。その面積は約20,000㎢と広大であり、日本の四国4県とほぼ同じ面積です。カカドゥ国立公園は、国立公園であると同時に、オーストラリアでは最初期(1981年)に世界遺産に登録された場所としても知られています。園内には湿地、熱帯雨林、サバンナなど多様な環境が広がり、数多くの動植物が生息しています。また、この地は数万年以上も前から先住民族アボリジニが暮らしてきた場所であり、内陸部の岩場には、アボリジニ独特の岩面画が残されているなど、先住民との深い関りが色濃くみられる貴重な国立公園です。

ウルル=カタ・ジュタ国立公園

ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluru–Kata Tjuta National Park)は、オーストラリア北部ノーザンテリトリーの中央砂漠地帯に広がる世界的に有名な国立公園で、先住民アナング族の聖地として深い文化的意義をもっています。1977年に国立公園として指定され、1987年にはユネスコの世界自然遺産、さらに1994年には文化遺産としても登録され、二重の価値を持つ複合遺産となりました。公園の面積は約1,300平方キロメートルで、象徴的な巨大一枚岩「ウルル(エアーズロック)」と、36の岩丘群「カタ・ジュタ(オルガ山)」が主な見どころです。

ウルルは高さ約348メートル、周囲約9.4キロに及ぶ赤褐色の岩山で、太陽光の角度によって色を変える姿が幻想的です。日の出や夕暮れ時には岩肌が燃えるような赤に染まり、多くの観光客を魅了します。一方、カタ・ジュタは丸みを帯びた巨岩が連なる神秘的な景観を持ち、アナング族の伝承に登場する重要な儀式の場とされています。園内ではアナング族と共同管理が行われており、伝統的知識と現代的保護活動が融合しています。登山は禁止され、代わりに文化ガイドによるウォーキングツアーが推奨され、訪問者は自然と文化の双方を尊重しながらこの地の精神に触れることができます。

ブルー・マウンテンズ国立公園

ブルー・マウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州に位置し、シドニーから西へ約100キロの場所に広がる雄大な山岳地帯です。面積は約2,700平方キロメートルに及び、ユーカリの森、断崖、峡谷、滝、洞窟などが織りなす壮麗な自然景観で知られています。2000年には周辺の保護区とともに「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域」としてユネスコ世界自然遺産に登録されました。公園名の由来である“ブルー”は、ユーカリの葉から放たれる精油成分が空気中に拡散し、遠くの山並みを青く霞ませる現象に由来しています。

代表的な観光スポットとして有名なのが、カトゥーンバにある奇岩「スリー・シスターズ」で、アボリジニの伝説にまつわる神秘的な岩峰です。また、ジャミソン渓谷やゴベッツ・リープの展望台からは雄大な景観を一望でき、スカイウェイやケーブルカーなどを利用して手軽に絶景を楽しむこともできます。園内にはハイキングコースが多数整備されており、短い散策路から本格的なトレッキングルートまで多彩です。珍しい植物としては、恐竜時代から生き残る「ウォレマイ・パイン」が発見されたことでも知られ、古代から続く生態系の貴重な証として保護されています。

ニュージーランド

トンガリロ国立公園

トンガリロ国立公園は、1887年にニュージーランドで最初に指定された国立公園です。その特徴は、ルアペフ山・ナウルホエ山・トンガリロ山という3つの活火山にあり、200万年以上前から現在も火山活動が続いています。また、エメラルドブルーに輝く美しい火山湖も有名です。この公園は、1990年にニュージーランドで初めてユネスコ世界遺産に登録された場所で、その後、マオリ族の聖なる山々や文化的価値が認められ、1993年に文化遺産にも登録され、世界で初めて文化的景観が認められた複合遺産として登録されました。国立公園としても世界遺産としても自然と人類の歴史が調和する希少な場所といえるでしょう。

アオラキ/マウント・クック国立公園

ニュージーランド南島の中央部に位置するアオラキ/マウント・クック国立公園は、国内最高峰アオラキ山(マウント・クック、標高3,724メートル)を中心とする壮大な山岳地帯です。アオラキとはマオリ語で「雲を突く者」を意味し、先住民マオリの神話では大地の創造に関わる聖なる山とされています。公園は1953年に設立され、総面積はおよそ700平方キロメートルに及び、ニュージーランドアルプスの核心部をなしています。園内には氷河が広がり、特に長さ27キロを超えるタスマン氷河は南半球最大級です。これらの氷河が削り出した谷や湖、岩峰が作り出す景観は圧倒的で、登山家や写真家にとって憧れの地です。

春から夏にかけては、高山植物が一斉に花を咲かせ、特に純白の花をつけるマウント・クック・リリーは公園の象徴とされています。また、キーア(オウムの一種)やロックレン(岩ヒバリ)などの固有鳥類も生息しており、自然観察にも適しています。ハーミテージホテルを拠点に、タスマン氷河へのハイキングや星空観察ツアーが人気で、この地は国際ダークスカイ・リザーブにも指定されています。夜空には天の川がはっきりと見え、手つかずの大自然と宇宙の広がりを同時に感じることができます。

フィヨルドランド国立公園

フィヨルドランド国立公園は、1905年に設立されたニュージーランド最大の国立公園です。その面積は約12,600 km²に及び、雄大な山々、湖、広大な温帯雨林が織りなす自然景観が広がっています。フィヨルドは約10万年という歳月を費やし、氷河によって形成された地形で、現在の形状になったのは、約1万年前の氷河期末期であるといわれています。さらに1990年、この地域はニュージーランド先住民マオリの言葉で「ポウナム(この地域で採れる貴重な翡翠の一種)のある場所」を意味する「テ・ワヒポウナム」として、ユネスコの世界遺産に登録されました。

参考:オーストラリア政府観光局
参考:世界遺産オンラインガイド
参考:100% Pure New Zealand

パプアニューギニア

ココダ・トラック国立公園

ココダ・トラック国立公園は、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーの北方に広がるオーエン・スタンレー山脈に位置し、太平洋戦争の激戦地として知られるココダ・トレイル(ココダ道)を中心に保護された国立公園です。全長約96キロに及ぶ山岳道は、1942年に日本軍とオーストラリア軍が激突した「ココダの戦い」の舞台であり、現在ではその歴史をたどる戦跡トレッキングコースとして世界中の人々が訪れます。標高は海抜数百メートルから2,000メートル以上に達し、熱帯雨林から高山湿原まで多様な環境が見られます。

公園内は原生林が深く、世界有数の生物多様性を誇ります。色鮮やかな極楽鳥(バード・オブ・パラダイス)や希少なラン、シダ植物などが生息し、自然と歴史の両面から価値の高い地域です。ココダ・トラックを歩くトレッカーは、急峻な山道や湿地、吊り橋を渡りながら、ジャングルの奥深さと兵士たちの過酷な行軍を追体験します。途中には戦没者慰霊碑や旧日本軍の防御陣地跡なども残され、平和の尊さを静かに伝えています。2004年にはこの地域が国立公園として正式に指定され、ユネスコの世界遺産暫定リストにも登録されています。現在も自然保護と戦争遺産の保存が進められ、環境教育や国際交流の拠点としての役割も担っています。

ヴァリラタ国立公園

ヴァリラタ国立公園(Varirata National Park)は、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーから東へ約25キロ、標高約800メートルの高地に位置する国内初の国立公園です。1973年に設立され、面積は約1,000ヘクタール。ポートモレスビー近郊で最もアクセスしやすい自然保護区として知られ、地元住民や観光客にとってハイキングや野鳥観察の人気スポットとなっています。高地に位置するため気候は比較的涼しく、熱帯低地の蒸し暑さから逃れられる「天然の避暑地」としても親しまれています。

園内には熱帯雨林からサバンナ林にかけての多様な植生が広がり、植物相は非常に豊かです。特に樹上には鮮やかな極楽鳥(バード・オブ・パラダイス)をはじめ、クスクスやオウム、カワセミ類など、パプアニューギニア固有の野生動物が多く見られます。展望台からはポートモレスビーの市街地やパプア湾を一望でき、早朝には霧に包まれた幻想的な光景が広がります。整備されたトレッキングコースやピクニックエリアもあり、都市近郊ながら手つかずの自然を感じられる貴重な場所です。近年は環境教育やエコツーリズムの拠点としての役割も重視されており、地域住民の手による保全活動や自然ガイドの育成も進められています。

フィジー

ブーマ国立公園

ブーマ国立公園(Bouma National Heritage Park)は、南太平洋の島国フィジーに属するタベウニ島の東部に位置する自然保護区で、同国を代表するエコツーリズムの聖地として知られています。1990年に設立され、面積はおよそ15,000ヘクタール。火山島特有の肥沃な土壌と豊かな降雨に恵まれ、熱帯雨林、滝、山岳地帯、海岸線が一体となった多様な景観が広がっています。特に「タヴォロ滝群(Tavoro Waterfalls)」は三段構造の壮麗な滝で、それぞれの滝壺で遊泳できることから観光客に人気があります。

公園は地元のブーマ村を中心としたコミュニティが管理しており、地域住民の協働によって環境保護と観光開発を両立させる「コミュニティ主導型国立公園」として成功したモデルケースです。園内の熱帯雨林では、フィジー固有の鳥類であるカラフルな「オオフジバト」や「フィジーブッシュワーブラー」などが観察でき、植物では巨大なシダや野生のジンジャー類が生い茂ります。タベウニ島は「フィジーのガーデン・アイランド」とも呼ばれ、ブーマ国立公園はその象徴的存在です。さらに園内には赤道を通過する地点があり、訪問者は「赤道をまたぐ体験」ができるユニークな場所でもあります。自然と文化、環境保全の調和が息づくこの公園は、フィジーの持続可能な観光の象徴といえるでしょう。

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NATURE AND PARKSプロジェクトでは自身の経験や全国の自然に関する情報の発信とともに、グッズ販売の収益を寄付、ボランティア活動とし、自然保護を訴えている。

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